ピロリ菌の3種の全血検査の有効性比較 American Journal of Gastroentorology 1999, Vol.94, No.6 2000年5月26日担当岡本 指から採血する全血検査の有効性を比較するため、ウレアーゼ検査と組織検査をゴール ドスタンダードとして、3種の全血検査の有効性を評価した。131 人を対象。 敏感度、特異度や陽性反応的中率の統計的検定は、マクネマーテスト(検査法Aと、B とでゴールドスタンダードとの一致度に差があるか?)。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・AB共に一致 ・A一致B不一致・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・A不一致B一致・AB共に不一致・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ p<0.017 (0.05÷3)で有意 ※配付資料にはカッパ値を計算しました[エクセルファイル]。 【結果】RUTとFlexとではRUT の方が組織検査とよく一致(p=0.008) 。 Quck とAccu とRUTの間には組織検査との一致度に差無し。 もしゴールドスタンダードを「組織検査+又はRUT+」とすると、Accuの方がFlexより もゴールドスタンダードへの一致率高い(p=0.021) どのゴールドスタンダードでも3種の検査間に有意差なし。しかし「組織のみ」「組織 又はRUT」の場合にはAccuはFlexよりも勝っているよう(p=0.019, 0.021)。 【結論】概して、全血の検査は簡便ではあるが、敏感度はあまりよくない。Hピロリの消 化性潰瘍や発癌の危険を考えればこれのみに頼るのは勧められない。