HMOにおける喫煙・非喫煙者の子供の受療状況
       American J of Public Health, Vol.88, No.6, pp.897-902 [1998June]
                  98年7月頃
対象HMO・・・Group Health Cooperative of Puget Sound (GHP) 
  スタッフモデル、シアトル近郊に加入者40万人
  薬剤処方データ1977年〜、外来受療データ1984年〜
  メリット・・・医療費負担によって受療行動が左右されない(予防受診は無料、救急
受診も外来受診も定額制)

喫煙・非喫煙者の選択
 ・89〜93年の喫煙調査と禁煙教育参加者(参加時、3か月後、12か月後)
  「人生これまで100 本以上吸ったか?」にYESの人=喫煙者
  非喫煙者4766人
  喫煙者1137人→232 人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・87〜91年の無作為割り付け試験・               ・
  加入者向け会報で参加呼びかけ(87年の4か月)→1555人が申込・・計408 人
  1217人が参加同意、質問書に回答→3、12か月なおも喫煙176 人・・

対象となる子供
 1歳未満は除外、複数の子がいる場合は最も若い子をしらべた
 調査期間は親の最初の調査時から42か月間

調査項目(7項目)
 プライマリケア受診回数(家庭医、小児科)
 プライマリケア受診回数(予防受診除く)
 予防受診回数(キャプ、スポーツ、健康診断含む)
 専門科受診回数(眼科、耳鼻科、皮膚科、泌尿器科など)
 救急受診回数
 喘息薬の処方(β拮抗剤、テオフィリン、コルチコステロイド、クロモリン)
 在院日数
  ・・・上記項目につき、一度以上使った割合(%)、平均回数
分析法
 両親の喫煙の有無、demographic characteristics と子の受療状況との間の2変数相関
を、名義変数についてはカイ二乗、連続変数についてはt検定。
 喫煙者の子と非喫煙者の子の間については繰り返し法(repeated measures)分散分析。
親の喫煙と子の受療との間の相関の有意性検定は
 dichotomous 変数( 外来受診有り、無し)についてはロジスティック回帰法
 連続変数について線型回帰法
考察いささか意外な結果、と釈明にやっき。喫煙者の子は非喫煙者の子より病気がち、と
の報告はあるが、受療の増にはむすびついていない。同じHMOなので、経済的因子は考
えられない。では?
 喫煙者の子は予防受診が有意に少ない→喫煙者の親は子の健康にむとんちゃく?→子の
受療は親の判断で左右されるから・・・。サンプルサイズ・・・GHPの入院率は全体と
して低い→有意になるためには喫煙者の入院日数は非喫煙者の子の倍なければならない。