ヒスパニック系高齢者の頸部骨折の発生率
American J of Public Health, Vol.88, No.8,pp.1245-9 [1998 August]
98年11月岡本
【背景】頸部骨折の頻度は国、地域、人種によってバラツキ┳骨折の原因をさぐるカギ
アメリカではメディケアのレセプトが情報源・・・黒人は白人より少ない
しかし94年まで人種欄にヒスパニックは無かった。
【方法】92年のメディケア加入者から無作為抽出
人種=ヒスパニックのなかから抽出率50%、他の人種は10%
93年までの死亡日、また社会保障番号
他にヒスパニック系の氏名等から対象に加えた
とくに一定の地域(メキシコ、キューバ)の出身者の多い州を特定
プエリト・リコは多数を占める州が無いので、プエリト・リコ在住者か被保険者証発行
地であるもの。
92、93の年のメディケアの入院レセプトより主傷病名が大腿骨頸部骨折であるもの(悪
性疾患等は除外)
92年1月より骨折発生、死亡、研究期間終了までの人・月で発生率を算出
層化無作為抽出法による比推定法ratio estimationで全体数を推計
HMO加入者は除外
発生率は年齢補正済
【結果】一貫した結果。黒人<ヒスパニック<白人。メキシカンは白人に近く、プエリト
・リコ人は黒人に近い。
【考察】カリフォルニアでの研究ではヒスパニックの骨折発生率は低い、とでた。しかし
、自身をヒスパニックと答えることはかなり変動が激しく必ずしもあてにならない。
メディケア加入者でも、退役軍人病院やナーシングホームに収容された人はレセプトに
含まれていない。HMO等マネジドケア加入者が欠落していることも一般化しにくくさせ
ている。外来のみですませた人もふくれまていない。しかし、こうした率が人種を通じて
一定であれば、人種間の相対関係は信頼できよう。
メディケアレセプトによる頸部骨折の敏感度や陽性的中率の研究も既にある。
ヒスパニックの人種の特定はきわめて難しく、どの調査も完璧なものはありえない。